Discover KABUKI

猪にほっとし、切腹に息をのむ — 歌舞伎の世界へ

2026年6月18日、梅雨の蒸し暑い昼下がり、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)大学院プログラムで学ぶ学生10人とサンパール荒川で開催された「歌舞伎鑑賞教室」に参加しました。
冒頭では、市川男虎(いちかわ おとら)さんによる解説「歌舞伎のみかた」が行われ、「もし当時AIがあったならば」という ユニークな設定のもと、続いて上演される演目「仮名手本忠臣蔵」の登場人物やあらすじについて丁寧な説明がありました。
その後、『勘平』『おかる』で知られる五段目「山崎街道鉄砲渡しの場」・六段目「勘平切腹の場」が上演されました。
「成駒屋!」と大向こうの掛け声が飛び交うなか、学生たちは闇夜の場面の緊張感に固唾をのみ、突如現れた着ぐるみの猪に
思わず安堵の笑みを見せ、勘平が追い詰められて切腹へと至る様子に引き込まれました。あっという間の二時間でした。
長大な物語を追うことは日本人でも容易ではありませんが、学生たちは不運が織りなす悲劇のなかに、仇討ちにかける義士たちの思いや覚悟を確かに感じ取ったようでした。日本の伝統芸能の魅力と精神性に触れる貴重な機会となりました。

このDiscover KABUKIは公益財団法人東芝国際交流財団の助成金を活用して実施いたしました。