通し狂言 菊一座令和仇討

国連大学協力会では、年の初めに国連大学大学院生や研究者を対象に、歌舞伎鑑賞会へご招待しています。今年は13か国の学生と研究者が参加しました。

この日の演目は「菊一座令和仇討(きくいちざれいわのあだうち)」。鎌倉時代、執権・大江広元家の跡目争いに暗躍する黒幕に、名高い武芸者の兄弟や謎の女が絡む仇討ちの物語です。

学生たちは劇場に入ると、初めて目にする日本の伝統的な舞台に心を弾ませていました。各々写真を撮ったり、パンフレットをチェックしたり、歌舞伎が始まるのを楽しみにしているのが伝わってきました。両花道といって左右に二つの花道が使われていて、新春にふさわしい華やかな演出でした。また、湯屋のシーンではお風呂上りにタピオカを飲んだり、男が女湯を覗いている間に大事な宝が盗まれたり、コメディ要素が随所に散りばめられていて学生たちも笑っていました。大詰では両花道から武芸者の兄弟が登場。アクロバティックな殺陣やパフォーマンスに見入っていました。終演後には、「かっこよかった」「音楽や衣装、舞台装飾も素晴らしかった」「日本の伝統を知る良い機会になった」と話す学生たち。初めての歌舞伎を満喫したようでした。