今回は、去る12月15日にjfScholarship特別賛助会員として多大なご支援を頂いている住友化学株式会社の筑波開発研究所と、国立研究開発法人産業技術総合研究所を訪問しました。

住友化学株式会社 筑波開発研究所
まずはじめに、住友化学株式会社筑波開発研究所を訪れ、同社が現在開発に力を入れている、次世代エネルギー技術についてご講義いただきました。「ウェアラブル電池」を可能にする有機薄膜太陽電池や、様々な色をより効率よく点灯することを可能にする高分子有機ELなど、地球規模課題解決のキーとなるような最先端の技術とアイデアの宝庫に、学生たちは皆身を乗り出して研究者の方々のお話に聞き入っていました。その後見学した展示ブースでは、アフリカを中心に現在80か国以上で使用されている防虫剤処理蚊帳「オリセット®ネット」について説明をうけ、環境に悪影響を及ぼすことなく蚊から人体を守る機能性や安全性の高さなどに高い関心を寄せていました。また、研究所内も見学させていただき、研究や仕事に没頭する姿に心打たれたようでした。研究所の見学が終わった後も興奮は冷めやらず、お食事を頂きながら研究所の方々を囲んでは熱心に質問をしていました。Macnight Ngwese Nsiohさん(修士1年 カメルーン)は、「高分子有機ELの研究が非常に興味深かったです。研究者の方々は、太陽光発電の常識を覆すような研究に懸命に取り組んでおり、非常に感銘を受けました。」と研究者の方々の熱意に感動した様子でした。
国立研究開発法人産業技術総合研究所
続いて国立研究開発法人産業技術総合研究所を訪問。最先端技術の研究成果が展示されているサイエンス・スクエアと地質標本館を見学しました。
捨てられた携帯電話やパソコンからレアメタルや貴金属を高精度で取り除くリサイクル技術や、無充電で電子機器を長時間稼働することを可能にする「スピントロニクス」、電力制御の性能を格段にあげるパワーエレクトロニクスなど、数々のグリーンテクノロジーを見学しました。また、世界一の癒し効果があるとしてギネスブックにも紹介されているアザラシ型ロボット「パロ」とのふれあいができるブースでは、学生たちはパロに勉強の疲れを癒され、ロボット・セラピーの効用を実感したようでした。
また、360度死角なく距離情報を把握する「全方向ステレオシステム」を搭載した未来の車いすを実際に試乗し、走行中に障害物をよけ安全な道を自動的に選択して走行するなど様々な支援機能を持つインテリジェント電動車いすを体験。安全な未来の社会を描きながら、その研究の奥深さに熱心に耳を傾けていました。
