デニス・メドウズ博士が訴えたこと
2010年10月08日
去る9月3日、jfUNUは国連大学と共催で「国連大学新大学院創設記念式典」を開催しましたが、第2部のシンポジウムで、デニス・メドウズ博士が「成長の限界が平和に示唆するもの」と題して基調講演を行いました。メドウズ氏は、1972年にプロジェクトリーダーとして『成長の限界』を発表し、「ワールド3」と呼ばれるシステムシミュレーションモデルを用い、資源・環境・土地などの地球の物理的容量の制約にもとづく要因が、人口と経済の拡大との相克により放置すれば社会が危機的状況にいたること、これを抑制するために出来るだけ早く人口と物資消費のゼロ成長を実現することを提唱しました。
当時この報告は、第2次大戦後成長を続けてきた世界に大きな衝撃を与える一方で、反対する議論も噴出し、環境問題に関わる人たちを中心に物議をかもしました。しかし、その後、気候変動や環境汚染、食糧危機などを始めとして、地球環境のさまざまな課題が露見するにつれ、『成長の限界』の先見性が高く評価されることとなりました。
先の講演で、メドウズ氏はあらためて、「今日、かつて機能した事情がもはや機能しない地点にきています」「たとえ今日、二酸化炭素排出量をゼロに減らすことができたとしても、数十年は気候変動の影響は続くでしょう」と述べ、物理的成長を伴わない人類の発展を指向する必要性を強く訴えました。
詳しくはOurWorld 2.0 「地球を守るため成長を制限する」をお読みください。
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